転職体験談、ワーママの場合。応募基準や面接のポイントなど

ワーママの転職体験談です。私が前に勤めていた会社は、面接の時に「女性が育児をしながらでも働きやすい」と言われたのですが、全然そんなことはなく、あまりに仕事がきつくて転職しました。しかし、前回の転職が簡単ですぐ仕事が見つかったのに対し、ワーママ転職は不採用続きでとても厳しかったです。

以下が前提となります。

  • 20代後半女性
  • 大卒職歴5年
  • 東京都内
  • 別職種への転職(WebディレクターからWebデザイナーへ)
  • 子供1人、2歳

子供を持つ前に転職した時の体験談はこちら

転職理由

女性で子持ちとなると、転職もハードルが高くなります。それでもどうしても転職したい、と思ったのには、いくつかの理由があってのことでした。主な転職理由は以下です。

  1. 産後、時短で仕事をこなすのが体力的に無理だった
  2. 職場が遠く、フルタイム勤務ができなかった
  3. 長く勤めても給料が上がらない
  4. 仕事内容に飽きた

1つずつ、説明と補足をします。

1. 産後、時短で仕事をこなすのが体力的に無理だった

産休前、私は月20〜40時間残業をして仕事をしていました。仕事量が多く、それくらい残業しないとこなせなかったのです。
そして、産休育休をもらって復帰し、時短勤務となりましたが、復帰後の仕事量は産休前と同じでした。つまり、月20〜40時間残業してこなしていた仕事を、時短でこなすようになったのです。

産休前の勤務時間は
[20日×8時間]+残業40時間=200時間
時短の勤務時間は
[20日×7時間]=140時間

と、実に60時間も勤務時間に差がありました。
もちろん、普通の人間である私にはその仕事をこなすことは不可能で、週1〜2回ほど実母や夫にお迎えを代わってもらって残業していました。それでも1日に片付けなければいけない仕事は大量にあり、常にメンタルも体力もギリギリ。昼休みもサンドイッチを口に入れながら休憩なしで仕事をしていました。
更に、退社したら急いで保育園に子供をお迎えに行き、家に帰れば食事の用意とお風呂と歯磨きと寝かしつけとやることは盛りだくさん。会社でも家でもやることに追われる毎日でした。
この時は、上司に少し注意されただけで大泣きし、納期が明ければ謎の高熱で入院寸前になるくらい大変でした。
それでも上司は特に状況を改善させようとしてくれず、時短だから評価は低く、会社への気持ちも離れる一方で、復帰してすぐに転職を決意しました。

2. 職場が遠く、フルタイム勤務ができなかった

ご存知の通り正社員が時短で働けるのは、法令通りであれば、子が3歳の誕生日を迎えるまでです。(2018年8月現在)
通勤時間が片道1時間もかかると、延長保育をフルで使ってもギリギリのお迎えになります。実際、子供が3歳を超えてフルタイム復帰した人も知っていますが、いつも精神的に追い詰められて仕事をし、定時退勤後は駅まで走っていました。

しかし家の近くで働けば、通勤時間をそのまま勤務時間に替えることができます。幸い、私はオフィス街に近い場所に住んでいたため、転職先はいくらでもありそうだと考えました。

3. 長く勤めても給料が上がらない

当時勤めていた会社が古い体質の日本企業で、女性はどんなに優秀でも昇進に年数がかかるようでした。また、昇進しても給与の金額はあまり上がらず、努力に見合わないと感じました。それなら、転職先の企業と給与の金額を交渉したほうが話が早い、と考えました。

4. 仕事内容に飽きた

その会社に勤めたのは3年でしたが、「これをこの先何年も続けられるのか」と考えたら答えは否でした。ちょうど30代が見えてきた年齢だったので、今その時しかできない仕事、スキルを身につけて10年後に生かしたい、とも思いました。

厳しいワーママの転職活動と、結果

転職活動にはリクルート系のエージェントを利用し、エージェントの紹介してくれた企業と自分で探した企業に応募しました。
転職エージェントを利用した話はこちら

おおまかな結果は以下です。

  • 期間:2016年1月〜7月頃の半年間
  • 書類選考:40社
  • 面接:10社
  • 内定:1社

40社も受けて内定が1社、というのには驚きでした。これが独身だったら、内定の数は1桁違っていたと思います。というのも、エージェントを利用していると不採用の理由を聞けるのですが、その多くが「若い女性(もしくは男性)の応募があったのでそちらを採用した」とのことだったからです。子持ちの女性というだけで印象が悪いのだ、と実感しました。しかし、男性の転職では「子供がいるから不採用」という話は聞いたことがないので、随分不公平な話です。
そんな考え方の企業に勤めても、女性だから昇進が遅い等の問題がありそうなので採用されなくて良かったのかもしれない、と考えることにしました。

最終的に内定を受けた1社は、家から徒歩10分のベンチャー企業でした。面接をしてくれた所属先のチームリーダーは、こちらの家庭環境を知りつつも私の持つスキルだけを評価して採用してくれました。入社してみると社全体がそういった風土で、他人の家庭や内面に深く立ち入らない、気持ちの良い距離感がありました。深く立ち入らないから、有給申請の際も理由を聞かれません。強制の飲み会もない。噂話もない。私にとってはとても居心地の良い会社でした。

結局、こちらの家庭環境を理由に不採用にする企業は働いてみてもワーママが働きにくい社風である可能性が高いので、不採用にはむしろ喜ぶべきなのかもしれません。

応募基準

私が転職するに当たって重視した応募基準は以下です。

  • 家から近い
  • 残業時間
  • 儲かっている企業か
  • 給与

通勤時間をそのまま勤務時間にしてお金を稼ぎたかったので、家からの近さを優先順位1位にしていました。
次に、残業が少ないことも重視しました。残業が少ないということは、社員にかかる業務負担が少なく、しっかりマネジメントされている、と考えたからです。
儲かっている企業かどうかも、長く勤めたい気持ちがあったので重要でした。赤字経営の会社ではパワハラが多い、ということがその前勤めた2社で経験していたので、経営状況の良い会社を選びました。
最後に給与ですが、これは入社のタイミングが一番給与の交渉がしやすいという経験があったので、前職よりも上がるように交渉しました。

もしこれから転職活動をする方がいれば、フレックス制度のある会社だと働きやすいと思います。前職ではフレックス制度があったのですが、子供の急な発熱でお迎えに行かなければならない時に有給を消化せずに済みます。育休からの復帰1年間は、この制度にたくさん助けられました。

また、私の転職先企業では、入社から半年後に有給休暇が付与されるのですが、入社してすぐに付与される企業もあるそうなので、そういった点も確認すると良いかもしれません。

面接

面接では、印象が悪くなりそうだと思うことでもなるべく正直に答えるようにしました。子供がいると、どうしても残業ができない、子の看護で休むことが多い、等の制限があります。また、二人目を出産したかったので、産育休の話もしました。
こういった話をすると、すぐに顔色が変わり不採用の雰囲気を出す面接官もいました。そんな企業はこちらからお断りしたいくらいなので、良い足切り材料になると考えました。
ワーママとして働きやすい環境へ移りたくて転職するのだから、子供がいることで出てくる制限を理解してくれる企業であることが最低条件でした。
とはいえ子持ちに対して理解のある企業はとても少なく、また、同時に単身者の応募があるとそちらを採用されることが多く、転職活動は難航しました。
それでも都内の企業数は多いので、「諦めなければいつか希望通りの転職ができるはず」だと思い、実際にできたので、あの時諦めなくて良かったと思っています。

大変だった点

今回の転職活動で大変だったのが、面接の時間調整です。面接は基本的には平日の就業時間内で行われるので、働きながらだと調整が難しかったです。前職ではフレックス制度があったため、コアタイム終了の16時に退勤して17時からの面接に行くことが可能でした。もしフレックス制度がない会社にいたら、有給を使って調整をしなければいけなかったと思います。ただでさえ有給消化が早い子持ちにとって、面接で有給を使うのは手痛いことです。私も辞職するタイミングですでに10日間ほどしか有給が残っていなかったので、フレックス制度のある会社で助かりました。

良かった点

子供が2歳のときに転職したので、転職後に子供が病欠する回数も少なくタイミングとして良かったです。これが1年早ければ、転職後に欠勤が続いて給料が減ってしまうということになり、1年遅ければ、2人目を産むタイミングで悩むことになっていたと思います。

また、転職活動で多くの企業の方と面接で話ができたので、そのことが勉強になりました。これまで関わりのなかった業種や商材、経営について知ることができました。緊張する面接ですが、自分自身の知見を広められる良い経験となりました。私は5年後、その時の給与に納得できなければまた転職するつもりなので、また色々な企業の方とお話できるのを楽しみにしています。

まとめ

ワーママとして転職したのはこれが初めてでしたが、思った以上に現実は厳しく、不採用続きでした。それでも、企業の数は膨大なので諦めなければ良い結果は必ず得られると、漠然とした確信がありました。そして、1社だけでしたが希望通りの会社に内定をいただけました。

誰でも一緒ですが、転職は早ければ早いほど良いと考えています。不満のある会社で働いてもストレスが蓄積していくだけで、人生にとって大きくマイナスだからです。転職してからすぐは、新しい業務や会社の風習に慣れないなどで大変なこともありますが、それもすぐ慣れます。私は20代で2回転職しましたが、振り返ってみてどちらも良いタイミングだったと思います。また、今後もし会社に不満が出てくることがあったとき、会社と相談しても改善されなければすぐに転職するつもりです。ワーママでも、その時今より年齢が上がっていても、やってみなければわからないので。