26時間の陣痛後、緊急帝王切開になった話

1人目出産の時の話をします。26時間の陣痛後、胎児機能不全(心音の低下)で緊急帝王切開になりました。無痛分娩希望だったのですが、産院の方針から麻酔が入ったのは24時間経ってからのこと。(詳しくは後述)
こんなお産もあるんだなという参考になればと思います。

目次

1. 時間経過とお産の進行
2. 3日続いた前駆陣痛
3. 一晩続いた陣痛、夜中のトラブル
4. 胎児機能不全で緊急帝王切開
5. 出産後〜退院
6. 難産で良かったことも
7. まとめ

1. 時間経過とお産の進行

以下は、入院から生まれるまでの時間経過とお産の進行です。

時間 概要
9:30 入院
12:00 昼食
14:00 夫到着、母と付き添い交代
18:00 夫のみ夕食。私はいつ麻酔が入るかわからないのでここから絶食
2:00 胎児の心音低下、点滴と酸素マスク装着
9:30 医師の診察。今後のお産進行について説明を受ける
10:00 人工破水
11:00 やっと麻酔が入る
12:00 急遽、緊急帝王切開に
13:30 手術終了、帰室。

入院から28時間もかかるとは思いませんでした。しかも最後は緊急帝王切開。でも、実母も同じくらい難産だったらしいので、遺伝なのでしょう、きっと…。

2. 3日続いた前駆陣痛

正産期に入り、お医者さんに「いつ産んでもいいよ」と言われたので、1日張り切って外出し歩き回った日の帰り、軽い生理痛のような痛みを感じました。
そこまで痛くないし、気にしなくてもいいかなとも思ったのですが、駅のトイレに行くと生理1日目くらいの出血が…いわゆる「おしるし」でした。
産院に連絡すると、「生理痛よりも痛くなったら来てください」とのことで、自宅で様子を見ることになりました。

それから、丸3日間、耐えられる程度の生理痛が続き、いつ生まれるんだと家族をやきもきさせてしまいました。
そして次の日の朝、「これはやばいかも」という痛み。時間間隔は10分おきでした。産院に連絡し、すぐ入院することに。
夫は仕事へ行っていましたが、午後に帰ってきて次の日の昼に生まれるまで付き添ってくれていました。

3. 一晩続いた陣痛、夜中のトラブル

入院してから、その日の夜にかけてどんどん強まる陣痛。ですが、ちっとも子宮口が開かない。
無痛分娩を希望していたのですが、産院の方針で麻酔が入れられるのは子宮口が8cmまで開いてから。ということでそれまで痛みに耐えなければいけない。
お産が進むように、階段の上り下りをしたり、お風呂に浸からせてもらったり…痛みに耐えながら真っ暗な病院内を徘徊するのは過酷でした。
そうこうするうちに更に強まる陣痛。もう耐えられない、こんな痛み、自然界にあってはならない、と思いながら無心でいきみ逃し。

そして、夜中2時ごろ、女医さんと助産師さんが2人で陣痛室へ入ってきて、「赤ちゃんが苦しいみたい」と言ってエコーで臍帯を見ることに。
臍帯はエコーでは見えず、原因は結局わからなかったのですが、それから陣痛の度に胎児の心音が低下。私は点滴や酸素マスクをつけられ、途端に重症患者のようになりました。
この時、赤ちゃんに血液が流れやすい体勢は体を左向きに横になることだといわれ、それからずっと左向きに寝て過ごしました。
が、これがいきみ逃しがちっともできず、陣痛の度に夫にテニスボールを肛門に当ててもらっていました。
後日、夫が「妻に対して入れてはいけないくらいの力を込めてテニスボールを当てていた」と言っていました。それくらい強い力じゃないと、耐えられない陣痛、やはりそろそろ自然界から無くした方が良いのでは…。

4. 胎児機能不全で緊急帝王切開

結局、そのまま夜を明かし、9時になって医師が揃ってからその後の対応を決めるといわれました。
その時、すでに入院してから24時間、でも子宮口は5cmしか開いていません。もう、早く麻酔入れて欲しい。無痛分娩とはなんだったのか?

9:30ごろ、医師から今後のお産進行について説明を受けました。人工破水し、子宮口の開き具合を見て麻酔を入れるとのこと。
10:00ごろ、人工破水。内診ではまだ子宮口5cm。
11:00ごろ、内診で子宮口8cm!やっと麻酔が入りました。ちなみに人工破水前と後で陣痛の強さは特に変わりませんでした。もう夜中からMAX痛かったということでしょうか…?麻酔の痛みは特に覚えていません。ちょっと背中が冷やっとしたくらい。とにかく陣痛でそれどころではなかったです。
12:00ごろ、医師の内診で子宮口5cmと言われ、あれ、閉まってる…?と思ったのも束の間、「カイザーします」の一言で、陣痛室の様子が一変。わらわらと5人くらい?の看護師が入ってきて、手術の同意書の説明を端的に受け、サインをし、ストレッチャーに乗せられる私。夫は、その後も手術のリスクについて説明を受け、またサインをしていました。リスクの内容がまた怖いもので、簡単にいうと「最悪死にますが同意します」といったもの。夫はこの時の恐怖が凄まじく、トラウマになったそうです。
私は、やっと終わる!と嬉しい気持ち半分、今までの陣痛は一体なんだったの?!という戸惑いが半分、でした。
隙を見て、近くにいる看護師さんに手術にかかる時間を聞きました。1時間、との回答にまた嬉しく思ったのを覚えています。

あれよあれよという間に手術室へ。やっと終わる、と思いつつ、お腹を切られる怖さはありました。麻酔はしっかり効いていたので、手術中の痛みはありませんでしたが、意識がある状態なので手術台が揺れる度怖かったです。
産声が聞こえた瞬間、ほっとしました。
赤ちゃんとの初対面。「あ、見たことある顔だな」という印象でした。
その後は、全身麻酔で意識をなくしてもらって、お腹を閉じる処置を施され、意識が戻ってから帰室。目が覚めた瞬間は、開放感と達成感で歓声をあげたい気持ちでした。
待合室では、夫と母が泣きながら待っていましたが、ハイテンションの私を見て気が抜けたようでした。

退院時の診察では、カルテに「胎児機能不全」と書かれていました。胎児の心音が下がっていたので、そのことでしょう。
胎児機能不全についてはこちらご参照ください

5. 出産後〜退院

帝王切開で驚いたのが、食事でした。手術後は丸2日間、点滴だけで食事が摂れない、とその時初めて知りました。しかも流動食から始まるとのことで、実に8食も抜くことになりました。
帝王切開になることを考えていなかったので、入院準備品の中に足りないものもいくつかありました。産褥ショーツ、着圧ソックスです。
産褥ショーツは、看護師さんが1日寝たきりの私のお産パッドを替えるために必要でした。
着圧ソックスは、血栓予防のため必要でした。1足は病院でいただけたのですが、何日も履くので1足購入しました。
帝王切開なので、自然分娩の場合よりも2日長い入院生活。完全母子同室の産院でしたが、2日間は新生児室で赤ちゃんを預かってもらえました。

6. 難産で良かったことも

予想以上の難産となりましたが、最初から帝王切開と決まっているよりも良かったこともありました。

  1. 陣痛を経験できた
  2. 術後の痛みに耐えられた
  3. 手術前の怖さがなかった
  4. 夫への信頼感が高まった

1. 陣痛を経験できた

壮絶な痛みであるとは聞くものの、実際経験しないとわからないもの。
一生に何度も経験できることではないので、体験できて良かったです。どれくらい痛いかと聞かれたら「ずっと自動車に撥ねられているくらい」「腰にドリルで穴を開けられている感じ」と答えています。
信じられないくらいの痛みではありましたが、何日も続くものではなく必ず終わりがあるので耐えられました。正直、出産に比べれば長い妊娠期間のつわりの方が辛かったです。本当に…。

2. 術後の痛みに耐えられた

お産直後は陣痛のおかげか、脳内麻薬がドバドバ出ていたようで、かなりハイでした。だからか、帝王切開の痛みもそこまで辛く感じませんでした。また、陣痛を経験してからは、大抵の痛みを「陣痛よりマシ」と思って耐えることが出来ます。

3. 手術前の怖さがなかった

突然手術が決定したので、お腹を切られる恐怖を感じる暇がありませんでした。拒否権もないですし。これが予定帝王切開だと、何ヶ月も前から恐怖を感じ続け心構えを作らなければならないと思うと、緊急手術は私にとっては悪いものではありませんでした。
もちろん、自然分娩で産めるのが一番良かったのですが…。

4. 夫への信頼感が高まった

私が術後丸1日寝たきりになってしまったので、赤ちゃんのオムツを最初に代えたのは夫でした。「オムツ代えますよー」と笑顔で赤ちゃんに話しかける姿はとても微笑ましく、夫に対しての愛情と信頼感が高まりました。術後の私を気遣い、退院後も率先して育児を担ってくれたことには今でも感謝しています。
出産時と産後の恨みは一生、とも言われますが、逆にその時にしっかりフォローしてくれる夫であれば、信頼関係は一生続くと思われます。

まとめ

100人いたら100通りのお産があります。陣痛から1時間で出産する方もいれば、中には命を落とす方もいます。私はたまたま運良く母子ともに生きて帰ることができた、と思っています。
出産も大変でしたが、育児も大変。でも、この命があることへの感謝を忘れず、今後の育児にも取り組んでいこうと思っています。