2人目妊娠中〜産後に実践した、上の子の赤ちゃん返りへの対策

上の子は娘で、4歳差で2人目を授かりました。4歳差なのだから、そこまでひどい赤ちゃん返りはないだろうと思っていましたが、やはり多少はありました。
ネットで調べると、基本的に「要求にはしっかり答える」「思う存分に甘やかす」と言われており、その通りに対応すれば良いのだな、と簡単に考えていました。が、実際は上手くいかない場面がたくさんあって、とても困りました。その時の話と対応をメモがてら書きます。

(追記:産後5ヶ月経って赤ちゃん返り落ち着きました。という記事↓)

赤ちゃん返りとは?

赤ちゃん返りとは、成長して自分でできることが増えたのに、自分でできなくなって赤ちゃんに戻ってしまう(かのように見える)現象のことをいいます。子供の生活環境が変わることでも起きるそうですが、今回は下の子が生まれたことで上の子に起こる赤ちゃん返りについて書きます。

赤ちゃん返りの原因と具体的な行動

原因は、「自分への愛情が妹・弟へ奪われたと思ってしまう」こと、そして「自分にもっと愛情を注いでほしい」と思うことだと言われています。

うちの娘に起こった具体的な行動は、

  • 食事を自分で食べない
  • 1人で遊べない
  • 家で常に父母どちらかが近くにいないと怒る
  • 「見てて」が増えた
  • 保育園への登園を嫌がる

などです。
赤ちゃん返りからくる欲求にはしっかり応えて甘やかすことで、心の成長を促し自己肯定感が育まれると聞きました。

なので、なるべくこれらの要求には応えるようにしていたのですが、沐浴や授乳などでどうしても下の子を優先せざるを得ない時があり、上の子の「構ってほしい」気持ちに応えられませんでした。また、産後間も無くのホルモンバランスの崩れからか、産前以上にイライラしてしまいつい怒鳴ってしまうことも多々。怒ってしまってからしばらく経つと、あんなに怒らなくても…という罪悪感で更に辛くなる毎日でした。

対応が難しい赤ちゃん返りの場面

この上の子の「構って」は特に父母が下の子にかかりきりになる沐浴のときによく見られるようでした。2人でてんやわんやと沐浴をしていると、決まって娘が「遊んで!」「これ見て!」と必死な顔で言うのです。
また、私が授乳中のときには、父に遊んで欲しいとべったり。父が不在のときは、授乳中の私にべったり。ちょっと離れてと言っても、「ママがいい!」だそう。4歳離れていても、やっぱり「ママを取られた」という気持ちがあるのかもしれません。

赤ちゃん返りへの対応その1、妊娠中からの声かけ

私自身は末っ子なので、下の子の気持ちしかわかりません。その下の子目線で「赤ちゃんはお姉ちゃんが大好きなんだよ」「赤ちゃん、早くお姉ちゃんと一緒に遊びたいなー仲良くして欲しいなーって思ってるよ」と言うと、娘はとても喜んでいました。

人は好意を向けられると、嬉しくなり、自分も相手のことを好きになるそうです。これを心理学用語で「好意の返報性」というそうです。それは幼児にも当てはまることなのだと、このことから感じました。
それから、娘は「赤ちゃん、お姉ちゃんのこと好きなんだよね」「娘ちゃんも赤ちゃん大好き」と言うようになりました。更に、お腹の中にいる赤ちゃんをよく可愛がって、お腹を撫でたり絵本を読んでくれることもあって、とても微笑ましかったです。
赤ちゃんはお姉ちゃんが好き」という声かけのおかげか、出産前の赤ちゃん返りはほぼなかったのかもしれません。退院後もすぐに自分から赤ちゃんを可愛がってくれたので、この声かけをしていて良かった、と思いました。

赤ちゃん返りへの対応その2、欲求に応える

赤ちゃん返りへの対応としてよく言われている「思う存分に甘やかす」というのは、子供が欲しいと言ったわけでもないのに大人が一方的にお菓子やおもちゃを与えることとは違います。子供が求めているのはお菓子やおもちゃではなく「自分に向けられる愛情」です。なので、普段は子供を見守りながら「こうしてほしい」と欲求を伝えられたときに応えることが望ましい赤ちゃん返りへの対応と言えます。

しかし実際の赤ちゃん返りを目の前にするととても簡単にできることではありませんでした。赤ちゃんが生まれる前はできていたことが、突然できない、やりたくない、ママやって!となるのです。大人からするとそれはただの自分勝手なワガママにしか見えず、それに応える余裕が、慢性的な睡眠不足とホルモンバランスの崩れでボロボロになった母体にはありませんでした。

それでも、頭では「しっかり欲求に応えなきゃ」とわかっていたので、なるべく上の子の気持ちに応えるよう努めました。ある日の食事で私の方から「食べさせてあげようか?」と声をかけたところ、パッと顔が明るくなって大喜びしたのには驚きました。そんなに嬉しいのか、可愛いな、と思えてからは、上の子が求める欲求にイライラせず応えることが出来るようになってひどいイヤイヤやワガママが減りました。「いつでも応えてくれる」「ちゃんと愛されているんだ」と安心したためにイヤイヤ・ワガママを言わなくなったのだと思います。

この「欲求に応える」は母だけでなく、祖父母や父親等の周りの大人も理解し実践しないといけないと私は思います。

ある時、私が授乳中で、夫と娘が2人で食事を摂っていたときのこと。娘が「お父さん食べさせて」というと「自分でできるでしょ、自分で食べて」と夫は答えました。すると、何度かの押し問答の末に娘が号泣して食事が続けられず、授乳が終わってから私がフォローに回って娘を泣き止ませ、食事を食べさせなければならなくなりました。
この経験から、赤ちゃん返りというものは母親にだけ向けられるものではないということがわかりました。そして、その時その場で甘やかして安心させなければ、子供は更にひどいワガママを言うようになることもわかりました。
それからは、夫にも「上の子のワガママを撥ね付けず、しっかり応える」ように伝えました。(そうでないと、父親への不信感が出てきたり、母親への負担が増えるので…)

赤ちゃん返りへの対応その3、お手伝いをお願いする

娘の赤ちゃん返りに悩んで辛かった時、ちょうど産院の2週間健診がありました。そこで相談したところ、助産師さんからこんなアドバイスをもらいました。

下の子にかかりきりになるときは、お手伝いをしてもらうといい

このアドバイスから、沐浴の時に上の子にお手伝いをお願いしてみたところ、嬉しそうに張り切ってお手伝いしてくれるようになりました
お手伝いといっても、「肌着の紐をほどく」「タオルで少しふく」程度です。これだけでも、うちの娘は大喜びでした。もしかしたら仲間に入れて欲しかったのかもしれません。お手伝いをすることで「役に立てた」と自尊感情が高まったのかもしれません。また、お手伝いしてくれたら大げさによく褒めるようにもしました。
この「お手伝いをお願いする」ということで、劇的に上の子への対応が楽になりました。
そして、2〜3日お手伝いしたかと思ったら満足したようで、それ以降は沐浴の時は一人遊びをするようになりました。

また、産後のイライラについても相談したところ「2ヶ月程度で良くなる」と言われました。確かにその通りで、2ヶ月経ってからは感情のコントロールがまるで出来ずに怒鳴ってしまうということはなくなり、とても安心しました。

赤ちゃん返りへの対応その4、下の子への関わりを手伝う

実母から2人目が生まれる前に「上の子から下の子への関わりを邪魔しないように」とアドバイスを受けました。私は3人兄弟なのですが、母は上の子が赤ちゃんを触ろうとすると「危ないよ」「ばい菌がうつるよ」と言ってやめさせていたそうです。そうしたことで赤ちゃん返りが悪化し、下の子へ攻撃するようになったとのことでした。

確かに、小さい頃私の兄弟は仲が悪く、末っ子の私は上の兄姉にずっといじめられていました。
このことから、産後どんなに娘が赤ちゃんを触ったり抱っこしようとしても「ダメだよ」という言葉は言わないようにして、親がその関わりを手伝うよう意識しました。
子供は好奇心旺盛なものですが、それは赤ちゃんに対しても発揮されるようで、赤ちゃんにも興味津々であちこち触り「お姉ちゃんですよー」と声をかけていました。最初、自分で赤ちゃんを抱っこしようとしたのでハラハラしましたが、その時は「赤ちゃんを抱っこする時は大人がしっかり首を支えないと痛くなっちゃうから、一緒に抱っこしようね」と言いました。そして「お姉ちゃんに抱っこしてもらえて、赤ちゃん嬉しそうだね」と言うと、嬉しそうに赤ちゃんを撫でてくれました。

おそらく上の子が赤ちゃんに関わろうとすることを否定しなかったことで、お姉ちゃんとしての自覚が芽生えてひどい赤ちゃん返りにはならなかったのではないかと思います。
これによって良かったことは、何よりも「上の子が赤ちゃんを可愛がる姿」を見れたことです。仲の良い姉弟の姿は見ていてとても微笑ましく、可愛いです。

その後とまとめ

赤ちゃん返りへの対策をまとめると、以下の通りです。

  • 妊娠中から「赤ちゃんはお姉ちゃんが好き」と伝える
  • 母親だけでなく周囲の大人みんなで欲求に応える、愛情を伝える
  • どうしても手が離せないときはお手伝いをお願いする
  • 赤ちゃんへの関わりを否定せず、手助けする

出産から2ヶ月経って、ひどい赤ちゃん返りでどうしようもないワガママをいう、ということはなくなりました。
でも時々思い出したように激しく甘えたがる時があります。そういう時は、いつもより優しくその欲求に応えるようにしています。すると、後に引きずらず、またいつもの4歳児に戻ります。
どうしても手が離せない時は、お手伝いをお願いします。気分が乗らないときは「え〜疲れるからな〜…」と嫌そうにするので、「じゃあゆっくり休んでて」というと1人遊びを始めます。
おそらく、こうやって「甘える」「離れる」を繰り返して、赤ちゃん返りを卒業していくのだな、と思って見ています。

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